鍼灸師の自分が伝える~美容と健康、痛みや悩みの改善方法~

人は身体の外面だけでなく、内面もケアをすることによって、症状が改善されます。食事や筋トレなどあらゆる観点からアドバイスができれば、と思います。

PMS(月経前症候群)・生理痛とお灸①

こんにちは!ほそかわ鍼灸堂です!

 

今日は以前、実際に、PMSや生理痛で苦しんでいた方との

やりとりの一例をあげていきます

 

患者Hさん

主症状 

生理前の腹痛、頭痛。生理が始まってからの下痢、全身の倦怠感、慢性的な胃痛

学生時代から生理前後の痛みがひどく、強い薬を飲んでいるうちに胃がダメになり、

外食などができなくなった。5年ほど外食はしていない。

 

治したい理由

新学期を迎えるにあたり、実家を出て留学をすることになった。このままでは、何かのたびに寝込まないといけないし、なんでも食べられるようにしておかないと困ってしまうので、それが嫌なので治したい。

 

所見

初めて来院されたときは、軽トラックを運転してきたおじいさんの肩を借りて、ふらつきながらお見えになった。年は21。

顔は青白く、全体に生気がみられず、四肢も冷たく、筋力は衰えている感じであった。

精神的にすごく落ちていた感じ。声に張りはなく、ぐったりした印象。

 

治療

自律神経を調整しながら、胃腸症状を整えるツボと、ホルモンバランスを整えるツボ、

冷えを改善させ倦怠感を緩和するツボなどを組み合わせて施術を行った。

併せて、食事の見直しを行い、おなかを温める食材、血の流れを改善させる食材をメインにとってもらい、軽めのストレッチをお願いした。

 

結果

結構まめに通われて、私が言ったことは実践してくださって、1か月前後で胃の痛みが出なくなった。

それにより食欲が増して、最近食べられなかったのが食べれるようになったと喜んでいた。そしてしばらくして、外食も5年ぶりに行ったけど問題なく食べれたと。筋トレも始めたらしく筋肉もついてきて、頭痛と下痢も早い段階で改善されたと言っていた。

初回との比較

食が戻られてからは、自転車で一人で来院され、当初はジャージを着ていたのにお洒落な格好で来ていたのが印象的でした。足取りも軽やかで、声の張りもあり、よく笑っていたので、同じ人間なのかと思うくらいでした。

その後

留学先でもお灸を続けたいと言われたので、ご自身でケアできるツボを教えて、業務用の私が使っているお灸と同じものをお勧めし、元気よく笑顔で、旅立っていかれた。

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元気になったイメージです。

 

あとがき

PMSや生理痛や更年期障害などを含めた婦人科系疾患は、男性にはあまり理解されず、かなりの人が心を痛めてるのが現状です。かくいう私も男なので本当の苦しみというのは、正直、当人ではないので分からないです。SNSあさイチなどでもよく特集を組んでやっているのを見てると、本当につらくて大変なんだと思います。

でも、私は、気持ちに寄り添い、鍼灸師としてお助けすることはできます

もてる知識を総動員して、お役に立てたらなぁといつも思い、治療に専念しています

 

何事も一人で悩まず、相談をしてくれたら道は開けていくと思います。

明らかに、症状がおかしい場合は婦人科系の医療機関へ行かれるよう助言いたします。

 

一人でも多くの方の痛みや悩みが、なくなるといいなぁといつも思います。

今日はここまで。