PMS(月経前症候群)・生理痛とお灸① 【自宅でできるケア編①】
こんにちは!ほそかわ鍼灸堂です!
今回の台風は、東海地方直撃みたいですね。今のうちから、風雨対策を万全にして備えましょう(^^)/
さて今回は【自宅できるケア】として、婦人科系疾患でよく使うツボでもあり、自分でもケアができる場所を紹介していきます。
三陰交(さんいんこう)・・・足の太陰脾経(あしのたいいんひけい)
昔から、婦人科系の、いろいろな病気の治療、慢性的な出血症状、消化不良の障害や慢性疲労の改善に使われていました。場所は下図です。
三陰交は、結構、女性にとっては痛いところなので、すぐわかります。場所が若干違っていても、さほど問題にはなりません。みんな体格も違いますからね。
何に効くか、期待できるもの
生理痛、生理不順、更年期などの婦人科系の諸症状の緩和
頭痛、全身倦怠感の緩和
足の冷え、むくみ、胃腸症状やアレルギー体質の改善
どんな感じになるか(患者さんに聞きました)
ポカポカしてくる、足が楽になる、おなかが動く、頭痛が取れた、だるさがとれた、むくみがとれた、など。
刺激方法
お灸の方は
換気をしっかりしてもらって、台座灸ならシールをはがしてツボに乗せて固定後、線香などで火をつけます。近くに、燃え終わったお灸を捨てる水が入った容器を用意して置いておくといいです。施灸中は、火がついていて危ないですから、歩き回らないでくださいね。
1日一回、毎日でも大丈夫です。
施灸前と施灸後の痛みの感じ方にも注目してくださいね。
ちなみに、お灸の煙は衣服につきますので、お部屋よりも、換気扇や水回りがある、台所などでされるのがおススメです。
お灸を避けた方が良いとき
食前食後1時間以内、熱がある時、お風呂前後はやめておいた方が良いです。他にもありますが、書くと長いので質問があれば質問してください。
「火を使いたくない、部屋を煙で汚したくない、熱いのが苦手だ」 という方は
ポカリスウェットくらいの少し硬めのペットボトルに、水道水で出るお湯をいれてもらい、温度は45度以上で50度前後であとは自分で好みの熱さを調整してみてください。
底の角をあててもらって刺激します。
なぜ、この温度かというと、当院で使っている、台座灸の燃焼温度が54度なんですね。
ツボの場所を温めるのが目的で、無理をしたくないという方にはおススメですかね。
ペットボトルなら無理せず、温めることが可能ですし、心地よい温め方で大丈夫だと思います。他に気になる所があれば、そこも刺激して頂いても大丈夫です。
低温やけどは、よっぽどないと思いますが注意はしてくださいね(^_-)-☆
元手もそんなにかかりませんし、冬なら湯たんぽ代わりにできます。僕もよく使っています。
指圧でやりたい方は
刺激が強い方が効くと思われて、グリグリ押したりすると、逆効果になる事が多いので、気をつけてください。強く押した痛みで筋肉が硬くなる傾向が強いです。また、痛みはストレスになり、痛みの元になる物質が出て、治したいのに治らないという悪循環に繋がりますからね。
指圧をしたいのであれば、母指(親指)で優しく5秒押したら離して、また押すの繰り返しで3分くらいですかね。押したときに息を吐いて、離すときに息を吸うとより効果的です。
※この三陰交は、
安産にも良く、子宮を丈夫にし、血を増やす、安産灸としても使われますが、妊娠時には注意が必要と言われているツボであり、賛否両論ありますので、妊娠中の方はお近くの産婦人科の先生に確認を取ってから、押してくださいね(^_-)-☆
※〇首から冷えが入ります。
手首、足首、首は、すぐ骨があり筋肉がのってない場所で、冷えが入りやすく、冷えると血行不良をはじめとしたさまざまな症状が出ます。
ここは、冷やすと良くないので、エアコンなどで夏場でも冷えやすい方や、生理痛などでお悩みの方は、三陰交を冷やさないためにも、靴下などを履かれることをお勧めします。足元が温かいと血行が促進され、全身に血が巡り、諸症状の緩和が期待できます。
次回も、自宅できるケア を紹介していきます。
痛みや不安を抱えている方が、少しでも痛みがとれ、楽になりますように(*'▽')